顧問弁護士と聞くと、規模の大きい会社が利用するもの、高額の顧問料がかかるなど、顧問弁護士を遠い存在だと感じている方も多いかと思います。しかし、中小企業や個人事業主の方であっても、弁護士と顧問契約を結んでいる方は大勢いらっしゃいます。また、顧問料についても、法律事務所ごとにまちまちですし、契約内容によっても異なります。ここでは、顧問弁護士の役割や顧問料の相場、顧問弁護士を選ぶ時のポイントなどをご紹介いたします。
監修:弁護士 田中 俊男
仙台弁護士会所属
顧問弁護士とは?
顧問弁護士とは
顧問弁護士とは、企業や個人の方がかかえる法律問題などを継続的にサポートする弁護士のことです。弁護士は、起こった問題を解決するために交渉や裁判などを行うものと考えている方が多いように思いますし、実際に、問題が起こってから慌ててご相談いただくケースがほとんどです。
ですが、問題が発生・拡大してから対処していたのでは、選択肢は限られてしまいます。取引先や従業員との関係に亀裂が入れば、日常の円滑な業務に支障を来しますし、もし裁判ともなれば、短くても数か月、長ければ数年もの間、問題を抱えたままの状態が続きます。さらに、それらの結果次第では、経済的にも大きな不利益が生じる可能性も否定できません。
顧問弁護士は、顧問先の企業や個人の方にとって身近な存在として、問題が起こるのを未然に防ぐ、あるいは、起こってしまった問題を最小限に止めるといった点に重要な意味があります。業務内容としては、契約書のチェックに加えて、社内での人間関係や顧客対応に関するご相談など、多岐にわたります。
過去に起こった出来事をなかったことにすることはできません。もっと早く相談に来てくれていたら、よりよい選択肢を提示することができたのに・・・と感じることも多くあります。そのため、「わざわざ弁護士に相談することでもない」と思うようなことでも、「せっかく顧問弁護士がいるわけだから、ちょっと相談してみるか」と思っていただける、そんな身近な存在が、顧問弁護士のあるべき姿であると考えています。
顧問料の相場
弁護士と顧問契約を結ぶ場合、月額の顧問料を支払うことになります。業務内容・その範囲によって顧問料は変わりますが、顧問料の相場は3~5万であることが多いようです。古い情報になりますが、日本弁護士連合会で弁護士報酬に関するアンケート[2009年版]があります。このアンケート結果では、90%近くの法律事務所は顧問料を3~5万円に設定していました。
参考: 中小企業のための弁護士報酬目安[2009年アンケート結果版]
顧問弁護士を選ぶ6つのポイント
- 企業の法律トラブル対応経験が豊富
- ビジネス内容に対する理解がある
- レスポンスが早い
- 法律事務所へのアクセスが良い
- 複数の弁護士が在籍
- 相談しやすい雰囲気
ポイント① 企業の法律トラブル対応経験が豊富
企業の法律トラブルの経験量は、顧問弁護士を選ぶ上で重要なポイントです。顧問弁護士の経験が浅い場合、トラブル自体がより長引いたり、妥当な解決を図ることができなかったりすることがあります。
弁護士の経験量は、そのまま弁護士への信頼にもつながりますので、過去の実績も参考に判断されるとよいでしょう。
ポイント② ビジネス内容に対する理解がある
企業が行っている事業内容に対する理解があるというのも大事なポイントになります。弁護士に相談する際、事業内容について理解が浅いとトラブルやその経緯を理解してもらうのに苦労することになります。
事業内容の説明で大きく時間が割かれるだけならまだしも、弁護士の理解が不十分なままですと、適切なアドバイスを受けることも難しくなってしまします。
ポイント③ レスポンスが早い
相談に対するレスポンスの早さも気にしてみて頂きたいポイントです。問題が起こる前に、余裕をもって顧問弁護士に相談できればいいのですが、いくら顧問弁護士がいたとしても、トラブルというのは予期せず突然起こるものです。
いざトラブルが起こったときには、迅速な対応が求められることも少なくありません。いち早く顧問弁護士に相談したいという状況において、弁護士からの返事が遅いのでは、次の行動に移ることができません。
ポイント④ 法律事務所へのアクセスが良い
今日では、オンラインのビデオ通話に対応している法律事務所も増えていますが、直接弁護士に会って相談したいという方も多いように思います。直接会った方が安心して相談できるという方は、法律事務所へのアクセスの良さも、顧問弁護士を選ぶポイントになります。
ポイント⑤複数の弁護士が在籍
企業の問題となると、複数の弁護士がチームを組んで対応しなければならないケースも存在します。また、弁護士でも判断に困るような難解な問題などでは、一人の弁護士のみで判断して対応するよりも、複数の弁護士が意見を出し合うことで、よりよい解決を目指していくことができます。
さらに、ポイント③とも関連しますが、複数の弁護士が在籍していれば、急ぎの案件であっても、早期に対応できる可能性が高まります。
ポイント⑥相談しやすい雰囲気
「こんな些末な相談をしては失礼ではないだろうか、顧問弁護士に嫌な顔をされてしまうかもしれない」などと考えて、相談すること自体を控えてしまっては、顧問契約を結んでいる意味がありません。どんな些細なことでも気軽に相談できること、それが顧問弁護士を選ぶ上で極めて重要なポイントであると考えています。
宮城県の顧問弁護士契約事例のご紹介
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※プランによって着手金・報奨金の減額割合、無料法律相談の時間・対応方法がことなります。
※契約書のチェックは軽微なものとなります。
※顧問契約が一定数に達した場合、既に当事務所と顧問契約を結んでいる会社等と利益が相反する場合など、契約を結ぶことができない場合がございますので予めご了承ください。
プラン名 | 月額(税別) | 内容 |
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ライトプラン | 30,000円 | □ 着手金・報酬 : 10%OFF □ 法律相談(ご来所) : 6時間/月 無料 |
スタンダードプラン | 50,000円 | □ 着手金・報酬 : 20%OFF □ 法律相談(ご来所・電話) : 10時間/月 無料 □ 契約書 : チェック無料 |
プレミアムプラン | 100,000円 | □ 着手金・報酬 : 30%OFF □ 法律相談 : メール、電話、面談無料 □ 契約書 : チェック無料 |